キャリアメールをバックアップ!新料金プランに乗り換える前に

スマホ

大手携帯3社の新料金プランをきっかけに、乗り換えを検討している人も多いかと思います。
今回は、乗り換え前にやっておくこととして、キャリアメールのバックアップ方法の紹介です。

この記事は

  • 大手携帯3社(ドコモ, au, ソフトバンク)の新料金プランへの変更
  • 他社への乗り換え(ドコモ→au, au→ソフトバンク, ソフトバンク→ドコモなど)
  • 大手3社から格安SIM会社への乗り換え

を考えているかた向けとなっております。

新料金プランや格安SIMの料金体系はどれも魅力的ですが、乗り換えると、これまで使っていたキャリアメール(例:○○○@docomo.ne.jpなどのアドレスのメール)が使えなくなり、これまで送受信したメールも消えてしまいます

メールの中には大切な思い出も含まれているもの。残せるものなら残して置きたいですよね。

乗り換える前ならバックアップとして保存しておくことができるので、今のうちにやっておきましょう。

用意するもの

今回は、キャリアメールをパソコンのメールソフトにバックアップするやり方を紹介していきます。

用意するものは下記の3つです。

  • キャリアメールのIMAP情報
  • バックアップ先のパソコン(ネット環境につながったもの)
  • メールソフト

スマホだけじゃダメ?

iCloudなどを使って、スマートフォン上でバックアップを完結させるやり方もあるのですが、検証してみたところ少し問題があることがわかりました。

少量のメールなら問題ないと思うのですが、ボクの場合1万通を超えるメールがあったのが良くなかったみたいです。

ひとつひとつは軽いメールでも、これだけの数になると相当な負荷がかかるようです。
バックアップの途中でiPhoneが熱暴走を起こして挙動がおかしくなり、結果、バックアップも途中までしか終わらないという状態になってしまいました。汗

というわけでパソコンを使ったやり方に切り替えたところ、安定してバックアップを終えることができたので、それを紹介していきます

キャリアメールのIMAP情報をメモする

まずは携帯会社のサイトに行き、IMAP情報をメモしておきましょう。

IMAP情報は、メールソフトでキャリアメールを送受信するために必要な情報です。

ドコモメールのIMAP

ドコモの場合、IMAP情報を取得するためには事前設定が必要です。

事前設定のながれ

※ドコモ回線に接続したスマートフォンが必要です

  1. dアカウントを発行する
  2. dアカウントの利用設定を有効にする
1.dアカウントを発行する

dアカウントは下記から発行できます。
※すでにアカウントを持っている方は飛ばしてください

dアカウント
dアカウント(旧docomo ID)はドコモの端末をお持ちでない方でも無料で使える共通IDです。ネットショッピングやデジタルコンテンツ等の様々なサービスを、デバイス、ネットワーク回線の種類を問わず利用できます。サービスを利用すればポイントも貯まり幅広くご利用頂けます。

上記にスマートフォンでアクセスしたら、「無料のdアカウントを作成」をタップ。つづいて「ドコモのメールアドレス」をタップする。

あとは画面の指示に従って登録を完了させてください。

2.dアカウントの利用設定を有効にする

詳しい手順は下記の「Step2 dアカウントの利用設定を有効にする」をご覧ください。

その他のメールアプリからのご利用 | ドコモメール | サービス・機能 | NTTドコモ
クラウド利用で便利な「ドコモメール」を「ドコモメールアプリ」以外のメールソフトやブラウザを使い、マルチデバイスで利用する方法をご紹介します。

上記URLから「Step2 dアカウントの利用設定を有効にする」をクリックしてください。詳しい手順が表示されます。

IMAP用のユーザID・パスワードを確認する

下記の「IMAP用のユーザID・パスワードの確認方法」に沿ってご確認ください。

その他のメールアプリからのご利用 | ドコモメール | サービス・機能 | NTTドコモ
クラウド利用で便利な「ドコモメール」を「ドコモメールアプリ」以外のメールソフトやブラウザを使い、マルチデバイスで利用する方法をご紹介します。

上記URLから「IMAP用のユーザID・パスワードの確認方法」をクリックしてください。詳しい手順が表示されます。

ドコモメールのIMAP情報

前述のユーザID・パスワード以外のIMAP情報は下記のとおりです。

受信サーバ
IMAPサーバー
imap.spmode.ne.jp
ポート番号
993
セキュリティの種類
SSL(over SSL3.0)
認証方式
ユーザ名
前述のIMAP用ユーザID
パスワード
前述のIMAP専用パスワード
送信サーバ
IMAPサーバー
smtp.spmode.ne.jp
ポート番号
465
セキュリティの種類
SSL(over SSL3.0)
認証方式
ユーザ名
前述のIMAP用ユーザID
パスワード
前述のIMAP専用パスワード

auメールのIMAP

まずは下記よりメール設定情報を取得します。
※Wi-Fiにつながっていると接続できません。必ずWi-Fiをオフにしてau回線でアクセスしてください。

エラー

必要なものは「ユーザー名」と「パスワード」です。忘れないようにメモしておきましょう。

auメールのIMAP情報

前述のユーザID・パスワード以外のIMAP情報は下記のとおりです。

受信サーバ
IMAPサーバー
imap.ezweb.ne.jp
ポート番号
993
セキュリティの種類
SSL
ユーザ名
前述のユーザ名
パスワード
前述のパスワード
送信サーバ
IMAPサーバー
smtp.ezweb.ne.jp
ポート番号
465
セキュリティの種類
SSL
ユーザ名
前述のユーザ名
パスワード
前述のパスワード

ソフトバンクメール(Eメール(i))のIMAP

ソフトバンクの場合、ユーザー名は「メールアドレスの@マークより左側」になります。

パスワードは、初期値では(自分で再設定していなければ)ランダムな文字列になっているようです。

パスワードが初期のままで不明、もしくは再設定したが忘れてしまった場合は、下記の手順でパスワードの変更を行ってください。

パスワードが分からない場合

My SoftBankから「メールアカウントのパスワード変更」を行ってください。

手順は下記のとおりです。

Eメール(i)のパスワードを変更する | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
Eメール(i)のパスワードを変更する方法についてご案内します。

変更できたら、新しいパスワードは忘れないようにメモしておきましょう。

それから、パスワード変更後は必ず下記の設定を行ってください。
この設定が終わるまで、今使っているスマートフォンでメールが送受信できません

Eメール(i)のパスワードを変更する | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
Eメール(i)のパスワードを変更する方法についてご案内します。

ソフトバンクメール(Eメール(i))のIMAP情報

前述のユーザID・パスワード以外のIMAP情報は下記のとおりです。

受信サーバ
IMAPサーバー
imap.softbank.jp
ポート番号
993
セキュリティの種類
SSL
ユーザ名
メールアドレスの@マークより左側
パスワード
前述のパスワード
送信サーバ
IMAPサーバー
smtp.softbank.jp
ポート番号
465
セキュリティの種類
SSL
ユーザ名
メールアドレスの@マークより左側
パスワード
前述のパスワード

メールソフトでキャリアメールを受信する

バックアップ先のパソコンで、キャリアメールを受信できるようにしていきます。

使うソフトは、IMAP受信ができるメールソフトであれば何でもOKですが、今回はeM Clientというソフトを例にお話していきます。

「eM Client」のインストール

「eM Client」は下記のページからインストールできます。

ダウンロード - Windows/Mac 向け 高機能メールソフト | eM Client
ダウンロード | eM Client は、高機能かつ使いやすいメールクライアントソフトです。メール送信だけでなく、カレンダー、タスク管理、連絡先管理、チャットなどの機能を搭載。無料でもご使用いただけます。

1.Windows版とMac版があるので、ご自身の環境にあったものをダウンロードしてください。
※以降はWindows版を例に解説していきますが、Macでもほぼ同じかと思います

2.保存先はどこでも大丈夫ですが、わかりやすいところに保存しておきましょう。

3.zipファイルに圧縮されているので、解凍します。

4.解凍したら「emclient-v********」というフォルダができます。その中に「インストール」というフォルダがあるので、これを開きます

5.「emclient-v********.msi」というファイルをダブルクリックしてください。

6.インストーラーが起動するので、画面の指示にしたがってインストールします。

「eM Client」でキャリアメールを受信する

「eM Client」のインストールが終わったら、いよいよキャリアメールのバックアップ作業に入ります。

メールソフトにキャリアメールのアカウントを設定する

1.まず「eM Client」を起動しましょう。

2.ソフトが起動したら左上の「メニュー」をクリック。

3.「アカウント」をクリック。

4.アカウントウィンドウが開くので「アカウントを追加」をクリック。

5.メールの欄をクリックして開いて、「その他」を選び「次へ」。

6.キャリアメールのアドレスを入力し「開始」をクリック。処理が終わるまで待つ。

ここから、先ほど確認したIMAP情報が必要になります。

7.受信サーバーで「IMAP」を選択。サーバーアドレス、ユーザー名とパスワードを入力し、「次へ」をクリック。

8.送信サーバーアドレス、ユーザー名とパスワードを入力し、「次へ」をクリック。

9.構成のテストが始まるので、終わるまでしばらく待ちます。

10.エラーメッセージが表示されたら「修復」をクリック。処理が始まるので、しばらく待ちます。

11.認証を要求されたら、「はい」をクリックします。

12.設定が修正されたら、「次へ」をクリック。

13.名前を入力して「次へ」。
自分が管理するうえで、何のメールアドレスなのか判別できるようにするためなので、名前は何でもOKです。

14.暗号化するか聞かれるので、「暗号化せずに続行する」を選択して「次へ」をクリック。

15.これでキャリアメールを受信する準備が整いました。「終了」をクリックしてウィンドウを閉じます。

キャリアメールを受信する

アカウントの設定が終わると、自動的にメールの受信がはじまります。
これまで送受信してきたメールがすべて同期されるので、終わるまで気長に待ってください。

同期が終わると、下記のようにこれまで送受信してきたメールがすべて表示されます。

さらにひと手間!

これですべてダウンロードできたように見えますが、メールをひとつひとつ開いてみると、画像が無かったり、メール本文が読込中になるものがあると思います。

これはダウンロードが完全に終わっていないものなので、もうひと手間かけてバックアップを完全なものとしましょう。

画像をダウンロードする

「eM Client」ではプライバシー保護のため、メール内の画像をダウンロードしないようになっています。

今回扱っているのは「保存しておきたいメール」という前提なので、すべてダウンロードしてしまいましょう。

ただし、サーバー側にも残っていない画像はダウンロードできないのでご注意を。

1.まず画像をダウンロードしたいメールを開きます

2.「この差出人から常に画像をダウンロードする」をクリックしてください。少し待つと画像がダウンロードされます。

3.以上の手順を、画像をダウンロードしたいメールすべてに対して行います。

メール本文をダウンロードする

次はメールの本文をダウンロードしていきます。

1.どれでもいいのでメールをクリックします。キーボードで「ctrl」を押しながら「A」を押し、メールをすべて選択します。
選択しているメールの上で「右クリック」「選択されたダウンロード」をクリックしてください。

2.左上の「更新」がクルクルと動きだすので、止まるまで待ちます。

3.フォルダ分けをしている場合は、以上の作業を全てのフォルダで行います。

これでメール本文がすべてダウンロードされているはずです。

念の為、メールを過去にさかのぼりつつ、いくつかクリックして確認してみてください。

例えば、2021年5月5日のメールをクリックして、次は2015年1月・・・2012年・・・という感じで、古いメールでも本文がダウンロードできているか見ていきます。

本当は全部のメールをチェックすると確実なんですが、それはさすがに大変ですよね。
ボクの場合は、大切なメールだけは逃さずチェックするようにしました。

メールをローカルフォルダに保存する

さて、ここまでの作業でメールを受信することはできました。しかし、このままだとサーバー上のメールと同期しているので、乗り換え後に問題が発生する場合があります。

受信したメールをローカルフォルダにコピーしておきましょう。

ローカルフォルダ内に保存用のフォルダを作成する

1.ローカルフォルダを右クリックし、「新しいフォルダ」をクリックします。
自分の場合は「ドコモメールバックアップ」というフォルダを作成しました

2.ウィンドウが開くので、名前を入力し「OK」ボタンをクリック。これで新しくフォルダが作成されます。

ローカルフォルダにコピーする

1.コピー元のフォルダを右クリックし、「フォルダへコピー」をクリック。

2.コピー先のフォルダを選択し「OK」を押します。あとはコピーが完了するまで待ちましょう。

3.すべてのフォルダをコピーしたら完了です。
※送信フォルダや振り分けしているフォルダがあれば、それも忘れずに

以上でキャリアメールのバックアップは完了です。

メールの数が多いとバックアップにも時間がかかります。
乗り換えを検討しているなら、なるべく早めにバックアップを終わらせておきましょう。

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